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 星野監督、島ちゃんと「金」獲る!

「オープン戦、阪神7-3広島」(5日、京セラドーム)
 阪神SDで、北京五輪野球の日本代表・星野仙一監督(61)が5日、島野氏の追悼セレモニーで、始球式を行った。戦友の死を悔やみ、8月の北京五輪には、島野氏の写真を持参する考え。かつての参謀とともに北京に乗り込み、金メダルを天国に捧げる。

 優しく、時に厳しく支えてくれた。バックスクリーンには、18年ぶりの優勝直後の映像が映った。記憶がよみがえる。あの時と同じ、タテジマのユニホーム。こんな形で袖を通したくなかった。でも、それが弔いの気持ちだった。03年の優勝パレード以来、帰ってきた背番号「77」。星野監督が、始球式で天国に捧げる1球を投じた。
 「セレモニーの映像を見て、感慨深い始球式だった。やんちゃしたことも思い出した。(北京には)2人でやってた時の(写真)を持って行く」

 少し声を発しながらの気合の投球は、ショートバウンドで、日本代表・田淵ヘッド兼打撃コーチのミットに収まった。12月のアジア予選を勝ち抜いていなければ、こうしてマウンドに上がることもなかったかもしれない。あの厳しい戦いの時も、台湾で何度も島野氏の顔を思い浮かべていた。

 「島ちゃんならどうするだろうなとか。いなくて、ある意味怖かった」と星野監督。同じユニホームを着て戦ってきた、2人だけの絆がある。8月の本大会には、共に戦う意味でも、写真を持参する考えだ。

 日本代表監督であり、阪神SDでもある。島野氏とともに愛したタイガース。サンテレビのテレビ解説(関西ローカル)では「先発が育ってない。JFKに頼りすぎてる」などと、時折厳しい口調で新戦力の台頭を求めたのも、チームを思うがこそだ。

 「(久々のユニホームは)似合ってないな。もう着ることはないだろうな(笑い)。ジャパンの方が似合ってるだろ。(チームには)いい意味の弔いとして、花を添えて欲しいね」。タテジマに期待するのは、優勝の2文字。日の丸を背負い、島野氏に誓うのは、天国に捧げる金メダルだ。
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